一人暮らしの避難所滞在記
先日の台風。
思ったことをいくつか。
ミニストップ通常営業過ぎる・・・つよい・・・
台風の前日、11日金曜に売り切れたおにぎりや菓子パンや惣菜が、12日の昼に復活してた・・・
お店で手作りしているというお惣菜。
コロッケ購入しました・・・ありがとう・・・・・
あと備蓄で不安なものと晩御飯のお弁当をさくっと買わせて頂きました(´;ω;`)
お風呂に水を張って。
さぁこいよ!!!
と思っていた矢先。
16時頃に携帯がティロリロ
避難勧告 警告レベル4
経験したことの無い「逃げろ」「命を守る行動を」の通知ラッシュにビビる私。
とりあえず昨夜まとめた荷物と今日買ったものをまとめて。
リュック2個と斜め掛けバッグ1個。
その状態でカッパをはおり・・・
荷物重い・・・
[中身]
レトルトカレー×2
卵がゆ×2
ご飯パック3個セット
水2リットル、麦茶2リットル各1
コンビニで買った惣菜、弁当
お菓子 北海道土産のなまらバターバウム
ポータブル充電器×3
キャンプのミニバーナー
クッション
大きめブランケット
バスタオル×1
スポーツタオル×2
ランタン
電池8本入
着替え2日分
パジャマ夏用・冬用
スリッパ
そりゃ重い。
とりあえず出る。同じアパートに住む学生2人はぐちゃぐちゃの傘を持って笑いながらマックかどこかコンビニから帰ってきた様子でアパートに。
あんたら、そんなんじゃ死ぬよ。
心の中で吐き捨てました。
・・・いいなぁ友達と一緒で。
雨風降りやまぬ中、命懸けの避難所への冒険が始まりました。
・・・行ったことないから場所が分からない・・・
区役所のサイトは重たすぎて開けない。何回もリロードを繰り返してようやく分かった避難所の中学校。地図がセットになってないからどれが1番家から近いか分からない・・・
Googleマップ先生によると、12分程度で着くそうなのに・・・
身軽でもないし雨で画面が濡れるしでそうそう携帯を見れないので、数分歩いては立ち止まって携帯をチェック。進んでるのか進んでないのか分からないのを繰り返して・・・
心細すぎる・・・泣きそう・・・
いや、泣いていたかもしれません。
まだ警報が出て間もなかったからか、周りに人などいませんでした。
車もそんなに多くはありません。
こんな警報の出ている状況で車が行く先など恐らく避難所だろうと思い、必死に車と同じ方に、暴風雨の中重い荷物を背負って歩きます。が、時にはちょっと進路とずれたり、違う建物が邪魔で遠回りしたり
こんな所で倒れたくないという一心で避難所の中学校へ
着いた・・・・・・
名前と住所を書いてください、とペンを渡される。
手はかじかんでて濡れてて、ノートぐちゃぐちゃにしちゃった汗
きっと流されて行方不明になった時、これで点呼を取るのかな、探されるのかな、などよく分からない冷静にネガティブな思考で記入後、体育館へ。
3階の武道場は埋まっていましたが、2階の体育館はまだ半分近く空いていました。数時間後には廊下に人が溢れるので、ブルーシートで寝れるスペースを確保出来て良かったです。
ブルーシートに荷物を置き、カッパを脱ぎ、とりあえず腰を下ろす・・・生きてる・・・
生きてる人達に囲まれている・・・
人がいる・・・
すごくほっとした瞬間を忘れません。
そして荷解き・・・
濡れてしまった服は夏パジャマに着替え、下に毛布上にバスタオルでくるまり、とりあえず就寝。
3時間くらい寝たつもりが、たったの1時間でした。
まだ6時前、これから関東に上陸というタイミング。
ティロリンティロリンが、体育館にいる人のスマホから一斉に鳴り響き大合唱。地震ほどではないが、やはり怖い。怖さ倍増。
でもそれに続いて、お役所の人だか学校の人だかボランティアだか消防団だか分かりませんが、情報を定期的にくれるスタッフの存在、めちゃくちゃありがたかったです。
その後、寝たくても腰が痛くて寝られない。
スリーコインズで買った、1人用の折りたたみクッションを持ってきたことを思い出し、引っ張り出す。
あるのと無いのとではまあまあ違う。ここにさらにスリコで買ったバスタオルを敷き、痛みはだいぶ軽減された。
スリコに感謝
でも寝られないことに変わりはなく、コンビニで買ったお弁当と惣菜、魚肉ソーセージを食べる。
大して運動してないけど、とにかくお腹がすいていた。
とりあえず毛布にくるまり、Twitterやブログなど見回りしていた。
外の様子など見る勇気もない。もうひたすら閉じこもっていた。
通知が何故か途中から来なくなったが、多摩川決壊のニュースは人々の噂話で嫌でも耳に入ってきた。
家が浸水したらどうしよう。
あのヘラヘラしたお隣の大学生が死んだらどうしよう。
実家に帰れなくなったらどうしよう。職場も行けなくなったらどうしよう。
こんな避難所生活が長く続いたらどうしよう。
なんてことを考えていたら、物資の支給が始まる。
これ、なんのアナウンスもなくスっと始まるんですね。
エアーマットレス?キャンプ道具の簡易版が支給されていました。私も並ぼう・・・と思ったのですが、1人で荷物たくさん置いて行くのがちと不安でした。
貴重品だけ持っていこうと思ったのですが、意外と多くてもてず、1つ大きなカバンの中身を全部取り出して貴重品入れに。
サコッシュとか、エコバッグとか、あった方が良かったな。
そして結論 エアーマットレス最強。キャンプ道具でまず買うべきものはこれだわ。
そんなこんなで寝る準備が整った頃には夜の22時頃。雨風もピークをすぎ、警報解除されてはいないものの帰宅する者がちらほら。
でもまだ止んでないし、帰るのは怖い。
それに避難所生活は長引かないという確信が持てた。多摩川決壊は、うちの周りにまで被害を及ぼしていないようだ。
とりあえず寝ることに。
灯りを消すことは無い避難所で、閉じた目を再び開けたのは深夜2時。気がつけば八割方の人々が帰宅していた。
雨も降っていない。
帰ってしまおう。
支給されたエアーマットも増えて大荷物を抱えて、帰宅。
月が綺麗だった。台風が空のチリやゴミを取り払って進むので、台風が過ぎたあとの空はとても綺麗で澄んでいる。
家の被害も、シャッターに葉っぱがものすごく着いていた以外は何も無かった。
あ、あと風呂に張った水がお湯で、家がものすごく湿気ていた。ちくしょう。
今回は避難所滞在が半日で済んだから、レトルトカレーも米も水もキャンプ道具も活躍せずに終わった。
これが家がぶっ壊れていて二日三日続いたらどうなっていたかは分からない。
ちゃんと緊急避難用の荷物をまとめておこう、賞味期限のすぎたレトルト食品は食べて、新しいものを補充しよう。
防災意識をあらためて持った、そんなネクラでした。